JA熊本経済連は6月17日、熊本市の同連会議室で2020年産冬春花き生産販売総合検討会を開催し、販売実績の報告や次年産に向けた生産、販売について検討しました。同検討会には生産部会や市場14社など、リモートを含めて約70名が参加。事前に関係市場からとりまとめた主要5品目「トルコギキョウ」「カスミソウ」「キク」「カラー」「アリウム」のアンケートをもとに、20年産の課題などを共有し、21年産への取り組みを協議しました。
冬春花き(2020年11月~2021年5月)は、出荷数量2,592万3千本、販売金額約24億6,796万円。新型コロナウイルス感染拡大により、昨年に続きイベントなどが延期や中止となり、花き全般の需要低迷は続いています。一方、卒業式等の行事やブライダル需要は回復傾向にあり、底堅い販売がなされました。
経済連園芸販売課の末廣健課長はあいさつで、「イベントの中止や縮小のなか、新たな需要の掘り起こしや花のある生活が見直され、厳しい状況でもしっかり販売につなげることができた。今後も、産地と消費地が一体となって知恵を出し合いながら、花き業界の底上げを図りたい」と決意を新たにしました。