県下JAとJA熊本経済連は、公道走行で必要なトラクター大型特殊免許(農耕用)の取得支援に力を入れています。県と協力し、2020年8月から県農業大学校で農作業安全講習などの講習会を開き、173人が受講した。JAグループ熊本では初の取組みだ。20年度同様、21年度も全6回を予定し、3月31日まで受講者を募集します。
農作業の効率化を目的とする国の規制緩和で、19年4月からトラクターの「作業機付き公道走行」が可能となりました。一方で、車体の全幅が1.7メートルを越える場合は大型特殊免許が必要となりました(一般的に、作業機をトラクターに装着すると該当する長さ)。
そのため、県が主催する大型特殊免許の講習会に希望者が殺到。生産者からJAグループへ強い要望も上がり、JAと経済連が講習会を企画しました。
講習会は20年8月から21年2月までの7ヶ月間、計6回実施。農大の模擬コースを使用した。県の指導の他、JAと経済連の職員も講師となり、農作業事故防止に向けた公道走行時の注意点や安全確認のポイントを説明しました。
同経済連の太田誠治農業機械課長は「多くの関係者の協力を得て、初年度の講習会を終えることができた。希望者全員が取得できるよう、今後も継続したい」と意気込みを述べました。
▽トラクターで模擬コースを実演走行する受講者