JA熊本経済連は4月19日、益城町の同連茶入札場で2024年産一番茶の初入札会を開きました。県内の4つのJAから出品された86点、2512.5kgの新茶を、新たに1社を迎えた指定茶商18社が色や味、香りを確かめ入札しました。1キロあたりの最高価格は過去最高値となる8万円で、山村孝行さん(JAくま)が出荷した「さえみどり」。平均単価は3540円。熊本県経済連茶生産流通協議会専門部会の菅野隆一部会長は「生産環境が厳しい中に生産者が日々精進し、今年も良いお茶を届けることができた」と新茶の入札に大きな期待を込めました。参加した茶商は「今年は暖冬の影響もあり全国的には良い品質の茶が少ない中、熊本県産の出来は上々、今後も高品質な茶の生産を期待したい」と話しました。 県内においては、「さえみどり」「さきみどり」といった早生品種から摘採が開始され、生育が順調に進めば、連休前に各地で最盛期を迎える見込みです。同連での2024年産茶の取扱数量は580トン、取扱金額は約5億6000万円を計画しています。