ＪＡ熊本経済連は１２月１０日、大阪市中央卸売市場で熊本県産いちごの品質査定会を開催しました。

同経済連の職員と市場担当者ら９人が出席。市場に到着した県産いちごのほか、他県産のいちごを持ち寄り、着色・果形・食味等の品質を査定し、品位基準の遵守について確認しました。

本年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため人数を制限し、参集範囲を近隣の市場担当者のみに限定。

翌日、関西市場のいちご担当者を交えたリモート会議で査定会結果を報告。そのほか県産いちごの生産状況やこれまでの販売状況のほか、クリスマスや年末年始と需要期を迎えるいちごの販売見通しについて意見を交えました。

同経済連の担当者は「出始めは急な高温で品質差が生じたが、全国の各産地も品質に問題ない。これからの需要期に向け、生産者には品質の維持に努めてもらうとともに、コロナ禍で販売状況がめまぐるしく変化するなか、市場と連携して販路拡大に努めていく」と話しました。

本県産の状況については、九州に接近した台風の影響や高温による苗不足により定植の遅れが発生し、１１月の出始めは出荷数量が少なかったが、１２月上旬以降は前年を上回っています。