ＪＡ熊本経済連と熊本県主要農作物改良協会は２月３日、熊本市内のホテルで「くまさんの輝き」技術力向上研究会を初めて開催しました。技術力向上・人材育成を図るとともに、生産者・地域間の交流を促進して地域全体での技術力向上を図ることを目的としています。熊本県やＪＡの担当者、生産者など８８人が参加しました。

 熊本県農林水産部生産経営局農産園芸課の水永美紀主任技師より「くまさんの輝き」生産振興の取り組みについて、推進方針やこれまでの生産結果、今後の課題等について報告がありました。また、ＪＡくま中球磨営農センターの愛甲逸人さんより、ＪＡくまにおける取り組みについて、同経済連からは２０１９年産の販売経過と２０２０年産の方向性について報告がありました。

 生産者４人より、栽培にあたっての感想や意見の発表もあり、ＪＡかみましき　農事組合法人かしま広域農場の工藤健一組合長は「２０１８年、１９年の栽培を通して、土づくりをしっかりすることで収量・品質面ともに期待できる品種であると感じた。栽培管理を組合員に周知し、これからも生産に取り組みたい」と話しました。そのほか、栽培・技術面での疑問点や消費者へのＰＲ方法等についても活発な意見交換がなされました。

ＪＡ熊本経済連の小島裕二農産部長は「トップグレード米として普及していくには生産技術の共有が重要。この研究会が、地域間・生産者間のネットワーク構築に繋がることを期待している」とあいさつしました。

 「くまさんの輝き」は、１５年の歳月をかけて開発され、２０１６年より生産されている熊本県オリジナル品種。２０１６年産、１７年産米の食味ランキングで特Ａ評価を獲得しています。

 

▽生産を通しての意見を発表するかしま広域農場の工藤組合長（前列左から２番目）