ＪＡ熊本経済連は１２月１０日、合志市にあるＪＡ熊本教育センターで熊本県次世代型施設園芸フォーラムを開催し、ＪＡの営農指導員や生産者、熊本県の担当者など、およそ７０人が参加しました。

熊本県内の施設園芸において、環境制御機器の導入が進んでいる一方、機器の活用が十分にできていない状況があることから、生産者や営農指導員の知識習得と技術向上を目的として開催されました。

熊本県から、熊本の気象条件等に適した高度環境制御技術の構築に向けた取り組みについての報告と、同経済連の高度生産技術モデル圃場「ネクストくまもと」から、環境制御技術の普及・拡大にむけた取り組みについて報告がありました。

またＪＡ全農より、高度園芸施設で栽培実践をしている「ゆめファーム全農とちぎ（トマト）」と「ゆめファーム全農こうち（ナス）」での取り組み事例について、イノチオみらい株式会社　代表取締役　大門弘明氏より自社の施設で今年挑戦したトマトの夏採りの可能性を中心に高収量栽培の基本的な考え方と実績について、具体的な数値、経験を交えて講演がありました。会場には、熊本県が開発に携わった熊本の環境・施設に適した環境制御装置をはじめ複数の資材の展示もありました。

同経済連の大野峰徳園芸部長は「今回のフォーラムでさらに関係者一丸となって、本県施設園芸の競争力強化、足腰の強い農家経営に繋がるよう期待したい。」とあいさつしました。