JAグループくまもとアリアム専門部会研修会開催
一覧へ戻る[2019-02-02]
JAグループくまもとアリアム専門部会(事務局=JA熊本経済連)は29日、熊本市でアリアム「丹頂」栽培について研修会を開きました。同専門部会員をはじめJA担当者や熊本県の担当者などおよそ30名が参加しました。
全国有数の産地である熊本のアリアムの更なる品質向上とブランド確立のために、同部会では毎年JAの枠を越えた合同研修会を開催し生産者が一丸となって栽培技術の向上と品質の高位平準化を目指しています。
室内研修ではアリアムの品種「丹頂」について、同専門部会が新たに作成した栽培マニュアルを配布し、「丹頂」の栽培時における留意点についてマニュアルに沿って説明がなされました。この栽培マニュアルは、同部会の松崎武司部会長を筆頭に、県、JA熊本経済連、JA熊本市、JAやつしろ等の関係団体が、およそ3年の月日をかけて事例調査・編集会議を行い完成しました。
同部会の松崎武司部会長は「新規栽培する生産者も少しずつ増加しており、そのような人にも分かりやすいように作成されている。熊本の特産品という位置付けになるよう更なるブランド確立に向け一致団結していきたい。」と呼びかけました。
現地検討会では、松崎武司同部会長の圃場(熊本市西区小島)を視察し、良質なアリアムの生産に繋げるため、独特の曲げや、栽培管理方法について意見を交わしました。
アリアム(=アリウム)はユリ科に属し、長い茎の先に球状に花が咲く。生産者らの技術で茎を大きく曲げたユニークな姿が人気の品種。2018年度の熊本県のアリアムの作付面積は、229㌃でおよそ847,000本の出荷を見込んでいます。また、県内独自の生産方法で作られている、熊本県独自ブランド「くまもと踊る丹頂」も全体の4割を占めており、全国的な市場評価も高い商品です。
▼経済連 アリアムの栽培について話す松崎武司部会長(中央)