ＪＡ熊本経済連は５日、菊池市七城町の（株）熊本畜産流通センターで毎年恒例のＪＡ熊本経済連肉牛枝肉販売促進会を開きました。
今回で９回目となる同販売促進会は、生産農家の経営安定、熊本県産牛の肉質向上と県産ブランド確立を目的として毎年開かれているものです。

　県内生産者が丹精込めて育てた肉牛７５頭（乳用種５頭・交雑種１５頭・褐毛和種５頭・黒毛和種５０頭）が出品されました。
審査の結果、高村重之さん（６６）出品の黒毛和種（枝肉重量：５２６．２ｋｇ・等級：Ａ－５・ＢＭＳナンバー：１２）がグランドチャンピオンに決定。帝神畜産（株）が１キロ単価６０５０円の高値で落札しました。

　高村さんは「普段、妻と2人で愛情を込めて育てています。高く購買して頂くことで、肥育生産者のみなさんにやりがいや勇気を与えられればと思います」と話しました。

　同経済連の加耒誠一会長は挨拶の中で「ＴＰＰ問題や、円安等による飼料価格の高止まり、素牛価格の高騰と県内生産農家の経営は危機的な状況にあります。牛肉の生産地としてＪＡグループくまもとは、生産農家の経営安定と生産基盤の強化に取り組んでまいります」と誓いました。

　入賞者は次のとおり

◇乳用種の部▽金賞＝中野正一さん（ＪＡ菊池）
◇交雑種の部▽金賞＝東義宏さん（ＪＡ菊池）▽銀賞＝大塚晃生さん（ＪＡ菊池）▽銅賞＝宮木義隆さん（ＪＡ鹿本）
◇褐毛和種の部▽金賞＝栗原一幸さん（ＪＡ菊池）
◇黒毛和種の部▽金賞＝高村重之さん（ＪＡ鹿本）▽銀賞１席＝大塚慶英さん（ＪＡ菊池）▽銀賞２席＝野田真佐雄さん（ＪＡ菊池）▽銅賞＝中林貴男さん（ＪＡ菊池）、田浦裕一さん（ＪＡあしきた）

 
©2010熊本県くまモン