平成２４年度熊本県茶振興大会が２月２０日、ＪＡ熊本経済連７階ホールで開かれました。県や経済連、熊本県茶商業協同組合で構成するくまもと茶ブランド確立対策協議会と熊本県経済連茶生産流通協議会の共催で、生産者やＪＡ、茶商協、行政関係者およそ１５０名が出席しました。
　大会ではまず、普通煎茶４点、蒸製玉緑茶２０点、釜炒り茶２４点の出品があった平成２４年度熊本県茶品評会の審査報告、表彰式が行われたまし。審査長の熊本県農業研究センター茶業研究所の上野育夫所長が「平成２４年産は、萌芽は遅かったが天候に恵まれたことで、いずれの茶種も良品が揃って出品されており、品質向上に対する熱意と技術水準の向上が感じられた」と報告。荒茶の部で普通煎茶１等に選ばれた相良村銘茶研究会　赤坂英保さんをはじめ、３５名が個人賞を受賞しました。
　熊本県経済連茶生産流通協議会が主催した茶共進会には、普通煎茶２５点、蒸製玉緑茶４６点の合計７１点が出品。審査長のＪＡ熊本経済連　岩永祐治　米穀農産部長が「一番茶生育時期までの平均気温は、２月にやや低く推移したものの４月中旬以降は高く推移。降水量も２～３月に平年を上回る降雨があり、摘採時期は好天に恵まれ、良好な条件が揃った年であった。各産地から力作が多く出品され、出品者の努力と、くまもと茶の生産技術の向上が感じられた」と報告。普通煎茶の部特等の松田邦男さん（ＪＡくま）、蒸製玉緑茶の部特等の福本美智子さん（ＪＡ菊池）らが受賞しました。

茶品評会の１等および産地賞、茶共進会の上位入賞者は次の通り。

【茶品評会】
◆荒茶の部▼普通煎茶＝相良村銘茶研究会　赤坂英保（相良村）▼蒸製玉緑茶＝(有)岳間製茶　中満房夫（山鹿市▼釜炒り茶＝栖本製茶工場　猪原幹雄（天草市）
◆茶園の部＝岡本英二（益城町）◆産地賞＝天草市

【茶共進会】
◆普通煎茶の部▼特等＝松田邦男（ＪＡくま）▼１等＝川上誠一（ＪＡくま）
◆蒸製玉緑茶の部▼特等＝福本美智子（ＪＡ菊池）▼１等＝南畝洋一（ＪＡあしきた）・右田健一（ＪＡ熊本うき）・山村孝行（ＪＡくま）