平成２３年度熊本県茶振興大会が２月２７日、ＪＡ熊本経済連７階ホールで行われました。県や経済連、熊本県茶商業協同組合で構成するくまもと茶ブランド確立対策協議会と熊本県経済連茶生産流通協議会の共催で、生産者やＪＡ、茶商協、行政関係者など約１５０人が出席しました。
　審査長の県農業研究センター茶業研究所の古家光之所長は、「低温被害など悪条件の中において、いずれの茶種も良品が揃って出品されており、品質向上に対する熱意と技術水準の向上が感じられた」と出品のあった普通煎茶１８点、蒸製玉緑茶１７点、釜炒り茶２７点について審査報告を行いました。審査の結果、荒茶の部で普通煎茶一等に選ばれた相良村銘茶研究会(有)サンティー 川上誠一さんをはじめ、２４人が個人賞を受賞しました。
　また、熊本県経済連茶生産流通協議会が主催した茶共進会には、普通煎茶１３点、蒸製玉緑茶３８点の出品がありました。審査長のＪＡ熊本経済連　矢野秀一参事が「１１年産一番茶は、生育・摘採期まで少雨傾向が続き、３・４月は気温も平年を下回ったため、県内各地で１～２週間程度摘採が遅延し収量も減少するなど、厳しい生産条件であったが各産地から力作が数多く出品され、『くまもと茶』の生産技術の向上を実感できた。」と報告し、普通煎茶特等に選ばれた下鶴豊八さん（ＪＡあしきた）、蒸製玉緑茶特等の福本美智子さん（ＪＡ菊池）をはじめ１８人が個人賞を受賞しました。

　茶品評会の１等および産地賞、茶共進会の上位入賞者は次の通り。

[茶品評会]
◆荒茶の部
　▼普通煎茶＝相良村銘茶研究会(有)サンティー　川上誠一（相良村）
　▼蒸製玉緑茶＝泉町茶業振興協議会　谷口清和（八代市）
　▼釜炒り茶＝清水製茶　清水宏文（天草市）
◆茶園の部＝福本勝（菊陽町）
◆産地賞＝相良村

[茶共進会]
◆普通煎茶の部
　▼特等＝下鶴豊八（ＪＡあしきた）
　▼１等＝原英恭（ＪＡ菊池）
◆蒸製玉緑茶の部
　▼特等＝福本美智子（ＪＡ菊池）
　▼１等＝瀬川美和（ＪＡ菊池）・瀬川竜次（ＪＡ菊池）